背中ニキビは、皮脂過剰分泌という環境で起きてしまうものです。
毛穴が詰まった状態で皮脂が過剰に分泌されることで、その毛穴内部でアクネ菌やマラセチア菌が増殖することで、背中ニキビができるようになります。
ですから、背中ニキビを予防するためには、皮脂の過剰分泌を防いであげることがポイントになります。
では、皮脂が過剰に分泌される原因はなんでしょうか?
最初に考えておきたい点は、皮脂自体が悪いものではないということです。
皮脂の役割は、もともと外部の刺激から大切な肌を守るという大切なものになります。
ですから、この皮脂を全て取り除いてしまうことは、かえって肌に多くのトラブルを引き起こすことになりますので、注意しましょう。
あくまで避けるべきことは、過剰分泌という状態です。
まず、過剰皮脂分泌を引き起こす原因になるのが、過度のストレスになります。
生活上の多くのストレスによって男性ホルモンが過度に作られてしまうと、その結果として皮脂が過剰に分泌され背中ニキビの原因となります。
この男性ホルモンには、皮脂腺に対して「皮脂をたくさん出すように」という指令の役割もありますので、ストレスを多く感じている時には、皮脂がたくさん分泌されるようになり、結果としてニキビができる環境が作られていきます。
そして男性ホルモンには、もう1つニキビの原因になる環境を作る作用があります。
皮膚の表面には角質という部位があり、この角質が固くなることによって、毛穴が詰まり易くなってしまいます。
これによって毛穴内部にはたくさんの皮脂が閉じ込められてしまいニキビが発生します。
男性ホルモンには、角質を固くするという作用もあるために、結果として毛穴が詰まり易くなり、ニキビができる環境ができあがります。
つまり、ストレスによって男性ホルモンが生成され、その男性ホルモンによって角質が固くなり、さらに皮脂が過剰に分泌されるようになるというわけです。
だからこそ、まずは背中ニキビの予防のために過度のストレスを避ける必要があります。
その他の皮脂過剰分泌の原因は、食生活にあります。
多くの炭水化物や糖分を摂取してしまうと、食事の後に血糖値が上がってしまうことがあります。
この上がりすぎた血糖値を下げるために、体はインシュリンという物質を分泌することになります。
もちろん、血糖値を下げるという役割がありますので、必要な作用になりますが、このインシュリンが同時に男性ホルモンを刺激してしまい、皮脂を過剰に発生させる原因にもなってしまいます。
ですから、皮脂の過剰な分泌を避けるためにも、過剰な炭水化物や糖分の摂取は控えるようにしましょう。
最終更新日 2025年7月29日 by teighj